志幾之大県主(しきのおおあがたぬし)

『古事記』に記載のある男性。

河内国志幾の豪族。

第21代雄略天皇が、 第16代仁徳天皇の皇女ワカクサカを嫁に取ろうと、河内に御幸した時、屋根の上に鰹木を上げて作った家を見かけ、その家の持ち主を問うたところ、シキノオオアガタヌシの家だと判明した。

雄略天皇「天皇の御殿のようでダメ、気に入らね。燃やしちゃいな」と周りに者に指示、火がかけられようか、という時にシキノオオアガタヌシが登場。

大県主「学がなくって、何も知らずに作ったものでございますだ~、大変失礼をいたしました、お詫びのしるしに、少しばかりの贈り物をさせていただければ……」

と言って、犬を一匹献上、雄略天皇も赦し、家は燃やされずにすむ。

この犬はワカクサカへの贈り物として、そのまま流用される。

【主な登場場面】
雄略天皇「あの家、気に入らね、燃やせ」 嫁取りで早くエッチしたくて歌った歌