沼名倉太玉敷命(ぬなくらふとたましきのみこと)

ヌナクラフトタマシキ。『古事記』に記載のある男性皇族。

父は第29代欽明天皇、母は第28代宣化天皇の皇女であるイシヒメ。第二子。

同母兄にヤタノ、同母妹にカサヌイがいる。

第30代天皇(天皇家の系譜)。

皇居は他田宮。伝承地は、奈良県桜井市戒重。

在位十四年。

ヒロヒメを娶り、皇后とする。オサカノヒコヒト(後の第三十四代舒明天皇の父)、サカノボリウジをもうける。

ヒロヒメ没後、異母妹の豊御気炊屋比売命(とよみけかしぎやひめのみこと、後の第33代推古天皇)と結婚して立后、シヅカイタケダオハリダカツラギウモリオハリタメサクライノユミハリをもうける。

オクマコノイラツメを娶り、フトヒメタカラをもうける。

オミナコノイラツメを娶り、ナニワクワタカスガオオマタをもうける。

皇子皇女合わせて17人。

甲辰年四月六日に崩御。御陵は川内科長(こうちのしなが)にあり。宮内庁により「河内磯長中尾陵」として太子西山古墳(大阪府・太子町)が治定されている。

古事記の中の歴代天皇
・初代神武天皇 - 第2代綏靖天皇 - 第3代安寧天皇 - 第4代懿徳天皇 - 第5代孝昭天皇 - 第6代孝安天皇 - 第7代孝霊天皇 - 第8代孝元天皇 - 第9代開化天皇 - 第10代崇神天皇 - 第11代垂仁天皇 - 第12代景行天皇 - 第13代成務天皇 - 第14代仲哀天皇 - 第15代応神天皇 - 第16代仁徳天皇 - 第17代履中天皇 - 第18代反正天皇 - 第19代允恭天皇 - 第20代安康天皇 - 第21代雄略天皇 - 第22代清寧天皇 - 第23代顕宗天皇 - 第24代仁賢天皇 - 第25代武烈天皇 - 第26代継体天皇 - 第27代安閑天皇 - 第28代宣化天皇 - 第29代欽明天皇 - 第30代敏達天皇 - 第31代用明天皇 - 第32代崇峻天皇 - 第33代推古天皇 - 第三十四代舒明天皇

【主な登場場面】
オヤジの敵だけど元天皇の墓を破壊しようとする顕宗天皇 止めたのは賢兄の機転

【敏達天皇を祀る神社】
黒沼神社(御山堂殿) - 福島が湖水であった時の水神を祀る、定住した欽明皇后を配祀
黒沼神社(金沢) - 「金沢の羽山ごもり」と「黒沼神社十二神楽」で知られる陸奥式内社
黒沼神社(浅川) - 子が死んだという噂を聞いて沼に入水した母、子は帰京して即位
羽黒神社(福島市) - 信夫三山の一つ羽黒山、信夫三山暁まいりと日本一の大わらじ奉納
五條宮 - 四天王寺建立の病院鎮護、橘氏の祖神・敏達天皇を祀る唯一の神社

【年】
第30代敏達天皇元年 - 西暦572年。辰(たつ)年、干支は壬辰
第30代敏達天皇2年 - 西暦573年。巳(み)年、干支は癸巳
第30代敏達天皇3年 - 西暦574年。午(うま)年、干支は甲午
第30代敏達天皇4年 - 西暦575年。未(ひつじ)年、干支は乙未
第30代敏達天皇5年 - 西暦576年。申(さる)年、干支は丙申
第30代敏達天皇6年 - 西暦577年。酉(とり)年、干支は丁酉
第30代敏達天皇7年 - 西暦578年。戌(いぬ)年、干支は戊戌
第30代敏達天皇8年 - 西暦579年。亥(い)年、干支は己亥
第30代敏達天皇9年 - 西暦580年。子(ね)年、干支は庚子
第30代敏達天皇10年 - 西暦581年。丑(うし)年、干支は辛丑
第30代敏達天皇11年 - 西暦582年。寅(とら)年、干支は壬寅
第30代敏達天皇12年 - 西暦583年。卯(う)年、干支は癸卯
第30代敏達天皇13年 - 西暦584年。辰(たつ)年、干支は甲辰
第30代敏達天皇14年 - 西暦585年。巳(み)年、干支は乙巳
第30代敏達天皇